“きんべえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
金兵衛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど半蔵が寿平次と二人で会所の前にいると、そこへ隣家の伊之助も隠居金兵衛きんべえと一緒に山林の見分けんぶんからぽつぽつ戻って来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
間もなく、半蔵のあとを追って、伏見屋の鶴松つるまつが馬籠の宿しゅくの方からやって来た。鶴松も父金兵衛きんべえ名代みょうだいという改まった顔つきだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこへ、お前、上の伏見屋の金兵衛きんべえさんだろう。あの人の話はまた、こまかいと来てる。わたしはそばできいていても、気が気じゃない。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
金兵衛きんべえは待ち兼ね顔に、無事で帰って来たこの吉左衛門を自分の家の店座敷みせざしきに迎えた。金兵衛の家は伏見屋ふしみやと言って、造り酒屋をしている。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
本陣の当主吉左衛門きちざえもんと、年寄役の金兵衛きんべえとはこの村に生まれた。吉左衛門は青山の家をつぎ、金兵衛は、小竹の家をついだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)