“きんとも”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
公知	75.0%
公朝	25.0%

公知

多くの公卿たちの中でも聡敏（そうびん）の資性をもって知られた伝奏姉小路（あねがこうじ）少将（公知（きんとも））が攘夷のにわかに行なわれがたいのを思って密奏したとの疑いから、攘夷派の人たちから変節者として目ざされ

夜明け前：02 第一部下 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)

公知（きんとも）は言いきッた。ほんとの心情にはちがいあるまい。廉子（やすこ）にもそう思われた。

私本太平記：09 建武らくがき帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

公朝

供も二、三しか連れていないし、姿も見ちがえられたが、それは後白河院の北面の下﨟（げろう）公朝（きんとも）であった。

源頼朝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

公朝（きんとも）が問い返すと、義経は、やや面ぶせに、しばらく云い出しかねていたが

源頼朝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

その公朝（きんとも）と熱田で別れ、彼は京都へと上貢の旅をつづけていた。

源頼朝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)