“きんすじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
金筋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは金筋きんすじをぬいつけた赤い服を着ていたが、うでと足はむき出しのままであった。実際じっさいそれは人間と同じうでと足で、前足ではなかった。
胃は実に痛かった。の下をくぐって二十間も来ると、向うの方に橋本始め連中が床几しょうぎに腰をかけて梨を食っている。腕に金筋きんすじを入れた駅長までいっしょである。余も同勢にまじって一つ二つ食った。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
するとかれはれいのイギリスの大将たいしょう軍服ぐんぷく——金筋きんすじのはいった赤い上着とズボン、それから羽根はねのついたぼうしをくれという合図をした。かれは両手を合わせてひざをついて、わたしにたのみ始めた。