“きょくそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旭窓50.0%
棘草50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏目先生は書のふくを見ると、独りごとのように「旭窓きょくそうだね」と云った。落款らっかんはなるほど旭窓外史きょくそうがいしだった。自分は先生にこう云った。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
翌朝よくあさ目をさました時にも、夢のことははっきり覚えていた。淡窓たんそう広瀬淡窓ひろせたんそうの気だった。しかし旭窓きょくそうだの夢窓むそうだのと云うのは全然架空かくうの人物らしかった。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかしまだ、ここは暗黒アフリカの戸端口とばくちにすぎない。きのう見た、藪地のおそろしい棘草きょくそう、その密生の間を縫う大毒蜘蛛タランツラ・マグヌス——。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)