“きゅうろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
久六40.0%
旧禄40.0%
久禄20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狼狽うろたえ気味で、言葉を濁しているうちに、伝吉がジロリと一方の顔を見ると、山陰地方の食い詰め者で、所払いになった、あざ久六きゅうろくという名うてな悪女衒わるぜげん、いよいよ変な同行
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平松は藩の名門で、旧禄きゅうろくは九百石あまり、家格は老職に属していた。再興された家禄はその半分の四百五十石、家格は参座さんざといって老職に次ぎ、老職に空席ができればそこへ直る位置にあった。
その木戸を通って (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
けれども手職てしょくが出来たらしい割りにお客の取り付きがわるく、最初に生れた男の子の久禄きゅうろくというのは生涯音信不通で、六ツの年に他家よそへ遣るという有り様であった。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)