“きゅうあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
久安33.3%
久庵33.3%
汲黯33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今から七百六十年も前の都は、たとい王城の地といっても、今の人たちの想像以上に寂しいものであったらしい。ことにこの戊辰つちのえたつ久安きゅうあん四年には、禁裏に火のわざわいがあった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あらためて註するまでもないが、源の俊顕としあきらの歿後は和歌の道もだんだん衰えてきたのを、再び昔の盛りにかえそうと努めたのは、この忠通卿である。久安きゅうあん百首はこの時代の産物で、男には俊成しゅんぜいがある。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
按摩あんま灸針きゅうしん、吉田久庵きゅうあんと看板の出ていた一軒を発見すると、ようやく見つかったといったような顔つきで、おどろき怪しんでいる伝六をしりめにかけたまま
硬骨漢こうこつかん汲黯きゅうあんが退いた後は、帝を取巻くものは、佞臣ねいしんにあらずんば酷吏こくりであった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)