“きぶとん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
被布団66.7%
着布団33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西洋の寄宿舎には、青年の生徒にこれをさせない用心に、両手を被布団きぶとんの上に出して寝ろという規則があって、舎監が夜見廻るとき、その手に気を附けることになっている。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お前も今さう云つてゐる瞬間には、その通りに感じてゐるかも知れない。併しも少しするとお前の考が変るだらう。それはお前が一人で敷布団と被布団きぶとんとの間に潜り込む時だ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
それから宇津木先生はどうしてゐるかと思つて、くびばして見ると、先生はいつものとほり着布団きぶとんえりあごの下にはさむやうにして寝てゐる。物音は次第にはげしくなる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)