“きっぺい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉平66.7%
橘平33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ははは、神経ですよ」と、吉平きっぺいは笑い消したが、実はこの病人については、初めから吉平もこころのうちで首をかしげていた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帝は、かれの病の篤い由を聞かれると、ひと事ならずお胸をいためられて、さっそく典薬寮てんやくりょうの太医、吉平きっぺいというものに命ぜられて、かれの病を勅問された。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卿らも、或いはご承知だろうが、亡き太医たいい吉平きっぺいに二人の遺子がある。兄を吉邈きっぽうといい、弟を吉穆きつぼくという。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……かりが帰る。つばくろが来る。春は歩いているのだ。やがて、吉平きっぺいからも何かいい報らせがあろう」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
只今金沢新地で南楼と橘平きっぺい楼を名乗って芸妓屋と女郎屋をやっている、其処へ伴れて行って芸者を皆引っ張り出してウムと御馳走した上、わしア、オショクを抱きたいんだが
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)