“きっか”の漢字の書き方と例文
語句割合
切掛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、どう云う切掛きっかけでそうなったのか貞之助達には分らなかったが、論議はいつの間にか「お婆ちゃん」とカタリナの親子喧嘩げんかにまで発展して行った。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
橋寺の娘のことだの、国元の事情だのを尋ねたり、雪子と彼とが言葉を交し合うような切掛きっかけを作ったりし始めたので、いつか再び話題は彼の再婚問題にかえって行った。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
不成立に終ったとしてもこれを切掛きっかけにあとの話が出て来そうだけれども、これを断ったら、又当分何処からも持って来なくなるかも知れない、まして今年は雪子が厄年やくどしなのではないか
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)