“ききゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棄却60.0%
寄客20.0%
毀却20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
始めは人間の元来からの作りが違うんだから、とてもこんな真似まねはしえまいという見地から、すぐこの問題を棄却ききゃくしようとした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
人、死したましい去り、すなわちさらにかたちを受く。父子因縁ありて居に会す。たとえば寄客ききゃくてば、すなわち離散するごとく、愚迷ぐめい縛著ばくちゃくして、己のゆうとなす。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そのためには封建という足場を毀却ききゃくしなければならない、両者の足場をこぼって唯一の大目的に纒めるんだ、……洪水のまん中に二派の人々が、二軒の屋根の上に難を避けているとしよう
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)