“きいのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
紀伊守100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔ほどではないがその後も右衛門佐うえもんのすけは家に属した男として源氏の庇護ひごを受けることになっていた。紀伊守きいのかみといった男も今はわずかな河内守かわちのかみであった。
源氏物語:16 関屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そのうちに紀伊守きいのかみが任地へ立ったりして、残っているのは女の家族だけになったころのある日、夕方の物の見分けのまぎれやすい時間に、自身の車に源氏を同乗させて家へ来た。
源氏物語:03 空蝉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
一行が逢坂おうさかの関を越えようとする日は、偶然にも源氏が石山寺へ願ほどきに参詣さんけいする日であった。京から以前紀伊守きいのかみであった息子むすこその他の人が迎えに来ていて源氏の石山もうでを告げた。
源氏物語:16 関屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)