“がっさんりゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
月山流100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日頃の鍛錬たんれん薙刀なぎなたにこめて、そこへよろけてきた弦之丞の影を見るや否や、月山流がっさんりゅうの型どおりにその腰車こしぐるまを手強く払った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつて、安治川の下屋敷しもやしきで、月山流がっさんりゅう薙刀なぎなたをつけ、したたかに弦之丞のために投げつけられたことは、今も三位卿の記憶に残っている筈だが、それはいわない。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月山流がっさんりゅうとやら薙刀なぎなたの型はやるが、初めて、白刃対白刃の境に立った三位卿はしどろもどろだ。周馬とて腕にかけてはまことに頼りがうすい。いわんや、法月弦之丞の前に立ってをや。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さようなことは家臣どもに任せてお置きなさるがよろしい。あなたの月山流がっさんりゅうではちとむずかしい曲者くせもの、手配は天堂一角が常から残りなく固めているゆえ、おおかた、今にどこからかここへ捕えてまいるであろう」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)