“がけぎは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
崖側50.0%
崖際50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつと崖側がけぎはの竹藪は不相変あひかはらず黄ばんだままなのだが……おつと向うから馬が来たぞ。馬の目玉は大きいなあ。竹藪も椿もおれの顔もみんな目玉の中にうつつてゐる。馬のあとからはモンシロ蝶。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
灯の影もみえない藪影や、夜風にそよいでゐる崖際がけぎは白百合しらゆりの花などが、ことにも彼女の心をおびえさせた。でも、彼の家を車夫までが知つてゐるのでいくらか心強かつた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)