“かんでん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
官田33.3%
寛甸33.3%
灌田33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平小次郎将門事、徒党を狩り、暴をふるい、故なく、官田かんでん私園しえんに立ち入り、良民を焚害ふんがいし、国倉を掠奪し、人を殺すこと無数。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
官田かんでんもたくさんあることですし、かたがた、陸奥にはまだ、中央の令に服さぬ俘囚ふしゅうの族も、強力な軍備と富力をもって、虎視たんたんと、御政治のみだれをうかがっております。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず大連でひそかにピストルを買い、鴨緑江をみて安東県から徒歩で九連城、寛甸かんでんを通り、懐仁地方へと進んでいった。
往時隅田川の沿岸に柳とあしとの多く繁茂していたことは今日の江戸川や中川と異る所がなかった。ただに河岸のみならず灌田かんでんのために穿った溝渠の中、または人家の園池にも蒹葭は萋々せいせいと繁茂していた。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)