“かわう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川烏25.0%
川卯25.0%
川鵜25.0%
河鵜25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
溪ぎわから差し出ているかえでの枝が見え、ときには弾丸のように擦過して行く川烏かわうの姿が見えた。
温泉 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
そのアーチ形の風景のなかを弾丸のように川烏かわうが飛び抜けた。
温泉 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
川卯かわうという家で飯をかせて食う。夜が明けてから、大尉は走り廻って、切符の世話やら荷物の世話やらしてくれる。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
また、島の所々には小沼のような溜りがあって、そこには昔ながらの、蘆の群生が見られるのである。そのそよぎ、群れつどう川鵜かわうの群が、この出島の色に音に荒涼さを語る風物なのであった。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
日が暮かかってきた、荒地には鼠色の夕靄ゆうもやい、沼地にはけたたましく河鵜かわうの飛立つのが見える。
蛮人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)