“かるさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽袗66.7%
軽桟16.7%
軽衿16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛らしい軽袗かるさんばきの姿に、鳶口とびぐちを携え、坂になった往来の道を利用して、朝早くから氷すべりに余念もない男の子の中には、半蔵が家の宗太もいる。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
背の軽桟かるさんを突きとばされて、よろよろと、強右衛門は柵の中に入っていた。ほっとした余り、少し戸惑とまどっていたとみえて、彼が歩き出すと
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつのまにか巧みにじって、強右衛門はその中の一人になりすましていた。彼の前を今、ひとりの年老としとった百姓が、軽桟かるさんに荷を附けて重そうにになってゆく。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荷を積める車とどまり軽衿かるさんの子の歩み行く夕月夜かな
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)