“かめわり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瓶破75.0%
瓶割25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、形勢ここにいたっては、秀吉との対立、もはやまぬがれ難しと肚のうちできめこんだものか、焦躁しょうそうの半面に、瓶破かめわり柴田らしい傲岸ごうがん不屈なていをも、わざと示していた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄蕃允に戒告かいこくした自己のことばの的中を、暗に誇るかのようにいったのは、かつては、瓶破かめわりとよばれ、鬼柴田ともいわれた剛将の声として、それを思う者には、あわれに聞えた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは、どういう由縁ゆかりから起った銘か、瓶割かめわりの刀とよばれ、稀代きたいな名刀と知っているので、死せる善鬼もかねがね、師匠が死んだら俺の物と、独り極めにしていたほどの刀だった。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おぬしが勝たば、ここにたずさえておる瓶割かめわりの刀、伝書、相添あいそえてそちに譲ろう。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)