“かべしろ”の漢字の書き方と例文
カタカナ：カベシロ
語句割合
壁代100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壁代（かべしろ）のやうな焔を後にして、娘の肩に縋つてゐるのは、堀河の御邸に繋いであつた、あの良秀と諢名のある、猿だつたのでございますから。
地獄変 (旧字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)
何げなく主膳はさかいの唐戸（からと）を開けた。が、壁代（かべしろ）が垂れていてどちらの姿もよく見えないのでなお一ばい大きく開けた。
私本太平記：04 帝獄帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
壁代（かべしろ）、屏風（びょうぶ）、几帳（きちょう）、帳台、昼の座席なども最も高雅な、洗練された趣味で製作させるように命じてあった。
源氏物語：40 夕霧二 (新字新仮名) ／ 紫式部(著)