“かへつて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
却而66.7%
遮而33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「鵬斎ながき事有之まじく候由気之毒に候。焚塩やきしほすきとうけたまはり、よき便あらばと存候へ共、さ候へば却而かへつて邪魔ものなるべし。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
食は麥飯を少々づつ、其外とり等格別膏氣あぶらけ之なきものを食用にいたし、成丈なるたけ米抔は勿論五穀を不食樣との事に御座候。肉は却而かへつて膏には不相成候由。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
これは書状に申遣候筈なれども、人をなかだちにして申が却而かへつてこたへ宜候哉。私詩をほらせくれよと書肆のぞみ候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
従是これより可申入之処、遮而かへつて尊書御報に罷成候。如仰昨日者おほせのごとくきのふは、さはりなく終日申承まをしうけたまはり、本望此事に候。短日之故惜暮計候くれををしむばかりにさふらひつ。近日以参可申入候条、抛筆候
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)