“かたとき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片時88.2%
片刻8.8%
片晌2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時かたときもこうしては、いられないような気になりました。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
萩乃は、彼女の小間使であり、忠僕であり、又、片刻かたときもそばを離れないただ一人の護衛のさむらいでもあった。——と云っても勿論、萩乃は女性なのである。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とはいへ奥様いとしといふ素振仮りにも色に顕はれては、一日片晌かたときここの家に置かるる事でなし。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)