“かただすき”の漢字の書き方と例文
語句割合
片襷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
利三は、はかまをからげ、片襷かただすきをかけて、彼の背を洗っていた。仄暗ほのぐらい湯気と明りの中に、光秀は甘んじて、背を洗わしながら、首うなだれて、黙りこんでいた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんなら番頭に逢わせてくれと云うと、四十ばかりの男が片襷かただすきの手拭をはずしながら出て来た。
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
年の頃はまず三十四五、手拭てぬぐいをかぶり片襷かただすきをかけて、裾短すそみじかに常の衣服を着ている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)