“かさば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嵩張97.1%
量張2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
店のかみさんに、土産を買えと勧められて、何か嵩張かさばらないものをと、楊枝入ようじいれやら、煙草箱やらを、二つ三つり分けていた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「まあ、出しなさい。なるほど嵩張かさばる割に軽いもんだね。見っともないと云うのは小野さんの事だ」と宗近君は屑籠をりながら歩き出す。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一本一本出来て数が積り、百本二百本というようになると、恐ろしく量張かさばって場所ふさげなものです。しかしまた数が積って狭い室一杯に出来そろった所はにぎやかで悪くもないものです。