“おのみち”の漢字の書き方と例文
語句割合
尾道100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お尋ねをこうむるほどの者には候わず、愚僧は備後びんご尾道おのみち物外もつがいと申す雲水の身にて候」
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その狭い場所は種々雑多の人で雑沓ざっとうしていた。今朝尾道おのみちから汽船でやって来たという人もいたし、柳井津で船を下ろされ徒歩でここまで来たという人もいた。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
ああ尾道おのみちの海! 私は海近いような錯覚をおこして、子供のように丘をかけ降りて行った。そこは交番の横の工場のモーターがうなっているきりで、がらんとした原っぱだった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)