“おだけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
男竹60.0%
織田家40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここを訪ねたのは村の多くの男たちや女たちが作る竹細工を見るためであった。竹といっても寒い北国には太い男竹おだけは茂らない。山から切ってくるのは径四、五分もあろうか、細い篠竹しのだけである。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
小田原城おだわらじょう北条氏政ほうじょううじまさどのは、若さまにとっては、叔父君おじぎみにあたるかたです。北条ほうじょうどのへ身をよせれば、織田家おだけ徳川家とくがわけも手はだせませぬ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうだ、野武士らの手から、織田家おだけへ売られて名をはずかしめるよりは、いさぎよく自害じがいしよう」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うむ、ふんじばって織田家おだけへわたせば、莫大ばくだい恩賞おんしょうがある、うまいやつがひッかかった」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはこの近国の織田家おだけでも認めていた。三河の松平家まつだいらけでも、駿遠すんえんの今川でも知っていた。だから、土豪とはいえ、自然重きをなしていたし、蜂須賀党を土地から除こうとする者もなかった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)