“おおわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大渡50.0%
大綿50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸時代にさかのぼってこれを見れば元禄九年に永代橋えいたいばしかかって、大渡おおわたしと呼ばれた大川口おおかわぐち渡場わたしばは『江戸鹿子えどかのこ』や『江戸爵えどすずめ』などの古書にその跡を残すばかりとなった。
それと同じものであるかどうかは知らないが、私の知っている小さい虫は俗に「大綿おおわた」と呼んでいる。その羽虫はもすそに白い綿のようなものを着けているので、綿という名をかぶせられたものであろう。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)