“おおだてもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大立者47.8%
大立物43.5%
大達者8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦争も終わりを告げるころには、西郷隆盛らは皆戦死し、その余波は当時政府の大立者おおだてものたる大久保利通おおくぼとしみちの身にまで及んで行った。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
骨となってまでも宙宇にさまよった大杉は永久に浮ぶ瀬はあるまいが、鼠色でも鳶色とびいろでも歴史上の大立物おおだてものとなったのはめてもの満足であろう。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「その、あらわれて参りませんとお噺になりませんようで、八さん熊さんというこれが我々のほうの大達者おおだてものでございまして、いったいどこに住んでいる人たちですかかいくれ分らないのでございますが、よく現れて参ります」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)