大達者おおだてもの)” の例文
あるひは両国花火の屋形船やかたぶね紺絞こんしぼりの浴衣ゆかたも涼し江戸三座えどさんざ大達者おおだてもの打揃うちそろひてさかずきかわせるさまなぞあまりに見飽きたる心地す。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「その、あらわれて参りませんとお噺になりませんようで、八さん熊さんというこれが我々のほうの大達者おおだてものでございまして、いったいどこに住んでいる人たちですかかいくれ分らないのでございますが、よく現れて参ります」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)