“おうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汪然62.5%
旺然37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪子は汪然おうぜんとして泣けり。次の間にも飲泣いきすすりの声聞こゆ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
汪然おうぜんとして涙は時雄の鬚面ひげづらを伝った。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
信一郎は、差し出されたその時計を見たときに、その時計の胴にうすく残っている血痕けっこんを見たときに、もてあそばれて非業ひごうの死方をした青年に対する義憤の情が、旺然おうぜんとして胸にいた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)