“おうさつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鏖殺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、十門に近い敵の野砲は、やすやすとその鏖殺おうさつ事業をやっている。六百メートルという近距離の射程では、地面を這う昆虫をさえ逃さなかった。
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
みんな賊をあざむく為の非常手段です。今度の賊は犯罪史上に前例もない程恐ろしい奴です。四十年の間考えに考え抜いて着手した一家鏖殺おうさつ事業です。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
かねがね、海道の宿駅に撒いておいた諜者から、矢作やはぎにおける使者鏖殺おうさつの件を、云々しかじかと、早馬で知らせてきたのである。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)