“おうぎや”の漢字の書き方と例文
語句割合
扇屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嫁女よめじょ道中も三日がかりとして、飯田いいだ泊まりの日は伝馬町屋てんまちょうや。二日目には飯島いいじま扇屋おうぎや泊まり。三日目に南殿村着。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何を思って、黙って酒席を抜けて来たのか、武蔵は廊下へ出ることは出たが、扇屋おうぎやの奥の広さに、勝手がわからないで、独りでまごついていた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「時の鐘の話ぢやありませんよ。扇屋おうぎやの丹右衞門が、向島の寮で殺されたことを親分に知らせた筈ですよ」