“おいぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
老耄93.3%
老髦6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……それだけに私の身になってみれば、自分のものに致したいので。……で、お願いいたしますじゃ。……可哀そうな老耄おいぼれた老人を、功徳と思って喜ばせて下されとな。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この法外にだらだらと長い奇妙なお城は、どこか老耄おいぼれの廃兵といった恰好をしている。
「おれには理屈などはどうでもいい、かれも人間、これも人間、かれも生きなければならないしこれも生きる権利がある、ただ、どこかでなにかが間違っている、どこでなにが間違っているのか、——ふん、おれの頭はすっかり老髦おいぼれたらしいぞ」