“えっぷく”の漢字の書き方と例文
語句割合
悦服100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、信長の名をはずかしめない新興勢力下の一大名として、次々に、領民をよく悦服えっぷくさせていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城主の帰国を知った亀山の町民は、夜空も染まるほど篝火かがりびに祝いの心を見せていた。事実ここの領民は旧国主の波多野氏はたのし時代よりも、いまの善政に悦服えっぷくし、光秀の徳になついていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お味方もまた彼に劣らぬ文化と政略をいて、土着の領民をも悦服えっぷくせしめてゆかぬことには、ただ一城一城と戦い取っても、結局、さいごの勝利——まことの戦果は、つかむことができますまい。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)