“うらやぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
裏藪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時三度食べて煙草を買うと、まずいくら切り詰めても四十五銭はいりました。五日働いた後、私はまた線路伝いに歩きました。そして、夜が来たので、ある百姓家の裏藪うらやぶのなかで野宿しました。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
いちどわがへ戻ってくわを持ち出し、夜もすがら裏藪うらやぶのあたりを歩いていたが、やがて、西久保の山へ上って、その金をけていた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや人違いにしては、先頃来から露地口をのぞき見したり、裏藪うらやぶから眼を光らしたりする者があると隣の筆屋の夫婦までが感づいていた事実がおかしい。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)