“うまこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
馬子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬子うまこは、太子の御英明の前に、雌伏してゐる外なかつたが、太子薨去後、その野心を現はし、不臣の振舞多く、その子蝦夷えみし、孫入鹿いるかに至つては、馬子以上に専横を極め
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
さて、蘇我氏の権力は、馬子うまこ蝦夷えみし入鹿いるかと、三代にわたって続いたが、とくに馬子は、ひじょうに人望のあった人である。
太子は何故これに徹底的な抑圧を加えなかったか、馬子うまこ兇暴きょうぼうを何故黙視しておられたか——後世史家の屡々しばしば問題としたところであるが、太子の憂悩もまたそこにあったと拝察される。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)