“うちがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燧鉄40.0%
撃鉄40.0%
打金20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると幼児をさなごは大尉が革紐に吊つてゐた、銀象嵌入りの赤い煙管とピカピカ光る燧鉄うちがねの入つた巾着を見て、いたいけな両手をさしのべて、にこにこと笑つた。
射手は火繩を火口に移し、撃鉄うちがねをおとしました。詳しい説明は書きません、モルチール砲はその二つの操作で発射するのです。私たちは両手で耳を押えました。
失蝶記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
王さまは鐘を手に取ると、まん中にさがつてゐる打金うちがねをもぎ取つて、鐘だけを若ものにわたしました。そして、じぶんはその打金を持つて、水の中をわたつていきました。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)