“うちがくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
内隠袋50.0%
内衣嚢33.3%
内衣兜16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今でなくってもいいのに。しかしお兼が喜びますよ。ありがとう」と云って、洋服の内隠袋うちがくしへ収めた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ゆっくり内衣嚢うちがくしから巻煙草まきたばこ入れを取り出して、金口きんぐちを一本つまみ取ると、炭の上にたまった灰を静かにかきのけるようにして火をつけて、のどかにかおりのいい煙を座敷に漂わした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そういいながら、かれは、上着の内衣兜うちがくしから袱紗ふくさにくるんだ紙入を出して箪笥のうえに置いた。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)