“うちあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打案60.0%
打按20.0%
沈吟20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... これまでにも随分ウッカリして転げちた方が幾人もあります」と聞きもあえず、私は慌てて、「そ、それは不意にちるのですね、シテそれは夜ですか、昼ですか」と尋ねると、女房は打案うちあんじて
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
重ねて口を開かざらんかと打按うちあんじつつも、彼は乱るる胸をゆるうせんが為に、ひて目を放ちて海のかたを眺めたりしが、なほ得堪へずやありけん、又言はんとして顧れば、宮はかたはらに在らずして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「あ、よろしくッて、ね」言いつついくがて来し茶を受け取りしまま、飲みもやらず沈吟うちあんじつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)