“うこんもめん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬱金木綿68.4%
欝金木綿21.1%
卯黄木綿5.3%
鬱紺木綿5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう言えば前にも今度と同じような鬱金木綿うこんもめんの袋へ何かはいって来た事も思い出したが、あいにくそれがどちらの姉だったか思い出せなかった。
球根 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
百兵衞はさう言つて、内懷ろから欝金木綿うこんもめんの財布を出すと、中から大事さうに疊んだ紙片を拔取り、そのしわを寧丁に膝の上に伸して、平次の方に押しやるのでした。
きのうすでに、仕上げをすました十組の小柄こづかを、卯黄木綿うこんもめんの端から巻いて、それを、腰帯のうえから、しっかりと背なかへ。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その蓋を今度は叮嚀な手付きで開いて、直径三寸、長さ六寸位の鬱紺木綿うこんもめんの包みを取り出すと箱のふちに一端を載せて、その上からソッと蓋を置きながら、私の前に押し進めた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)