“ういろう”の漢字の書き方と例文
語句割合
外郎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女づれの遊山ゆさん旅に、桔梗一本折ればといって、駕籠をかついだおじさんに渡りをつけねえじゃならなかったに、名物の外郎ういろうは、たまにゃ覚えた人があろか、清見寺の欄干から、韮山にらやまにじを見たって
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
果して、お角の想像にたがわず、がんりきの百は、たしかに小田原の町へ乗込んでいて、お角がまだ床を離れない時分に、早くも八棟やむね外郎ういろうに、すましたかおで姿を見せたのがそれです。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)