“いっせいちだい”の漢字の書き方と例文
語句割合
一世一代100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
または古人が一世一代いっせいちだいの名作といわれた細工物はいかにお上の御趣意とは申ながらむざむざと取壊されるがいかにも無念で相なりませぬ。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これはもう博士になる一世一代いっせいちだいの試験をする大問答だいもんどうですから、われ劣らじと一生懸命に問答をやるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
これはどういう事実だと聞くと、長年このわたしをやッていた船頭が、もう年を取ッたから、今度息子むすこを譲ッて、いよいよ隠居いんきょをしようという、このが老船頭、一世一代いっせいちだい漕納こぎおさめだというんだ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)