“いたばさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
板挟71.4%
板挾21.4%
板揷7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
為家は後鳥羽院や順徳天皇にお仕えする方と、父の庭訓との板挟いたばさみになって、相当苦しまされたのでないかと思う。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
板挾いたばさみの七十幾日を独りで苦しんだ、……縁談の定ったとき死ねばよかった、けれども死ねなかったと云う、愛する者にみれんが残った、どんなみれんだと思う榎本
山椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
捨吉はちょっと面喰めんくらった。お婆さんや姉さんと玉木の小母さん夫婦との間に板揷いたばさみにでも成ったように感じた。大人同志のあらそいを避けて、誰も居ないようなところへ走って行きたい。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)