“いいづな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飯綱66.7%
飯縄33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狐憑きつねつき、これもなかなか多かったようですが、一種の神経衰弱者だったのでしょう。この時代には「狐憑」もあれば、「狐使い」もありました。狐を使う者は飯綱いいづなの行者だと言い伝えられていました。
江戸の化物 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
飯綱いいづなにも黒姫くろひめにも炭焼の煙がたつ。煙が裾曳すそびくのは山颪やまおろしであろう。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
左手は間近い飯縄いいづなの原の瑞々しい緑が、引汐時の干潟のように刻々に展開して、花野の露にあこがれる大きな蝶のような白い雲の塊が、軽い南東の風に吹かれて
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
左手に間近い飯縄いいづなの原の瑞々しい緑が引汐時の干潟のように刻々に展開し、すぐに北に並んだ黒姫山の蒼翠は、晴れた空の色と共に目も醒むるばかり鮮かである。