“あんぐう”の漢字の書き方と例文
語句割合
行宮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉野の行宮あんぐうに崩ぜられたので、南風いよ/\競はず、吉野の朝廷の柱石たる北畠親房の苦心経営を始めとし、楠木正成の遺子正行の奮闘、菊池武敏たけとしの弟武光が
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
其處から二三丁下つたところに所謂いはゆる行宮あんぐうの跡があつた。其處も前の上臈じやうらふの庵のあとゝ同じく小さな谷間、と云つても水もなにもない極めて小さな山襞やまひだの一つに當つてゐた。
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
三野王は四月に戻ってきて信濃の図を奉ったが、翌年十月にも使をだして信濃に行宮あんぐうをつくらせた。これは筑摩、今の松本あたりの温泉へ行幸のためならん、と書紀は書いています。