“あぶらや”の漢字の書き方と例文
語句割合
油屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでだれかが、村の油屋あぶらやまで油を買いにゆかねばなりません。さてだれがいったものでしょう。
狐のつかい (新字新仮名) / 新美南吉(著)
黒ければ漆のように、赤ければ亀甲きっこうのように光る。のり入れだという小壺は形が卵のようで、ふたが美しい、焼け具合で耀変ようへんが来ると、例の大名物油屋あぶらや肩附かたつきを想わせる。
雲石紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
されど頭のやましきことは前に比べて一層を加えたり。軽井沢停車場かるいさわていしゃじょうの前にて馬車はつ。恰も鈴鐸れいたく鳴るおりなりしが、余りの苦しさに直には乗り遷らず。油屋あぶらやという家に入りて憩う。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)