“あとくち”の漢字の書き方と例文
語句割合
後口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うっかり後口あとくちを廻ろうとして外へ出ると、待ち伏せしていた出先のお神に厭応いやおうなし持って行かれるというふうだったが、それでもたまにはひまを食うよいの口もあり
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ゆうべ、宵のうちに野田家さんでお目にかかったのよ。三、四人おつれがあったわ。わたしは後口あとくちで廻って行ったもんだから、ちょっとお目にかかったばっかりなのよ。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なんで、あんな馬鹿なことをいうたとか知らん? あんまり、巡査が威張りくさるもんじゃけ、つい、いつもの癖が出てしもうたが、……どうも、後口あとくちが悪いなあ。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)