“あずまえびす”の漢字の書き方と例文
語句割合
東夷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東夷あずまえびすの住む草の武蔵の真中の宮柱に、どうやら九重ここのえの大宮の古き御殿の面影おもかげがしのばれて、そこらあたりに須磨や明石の浦吹く風も漂い、刈り残された雑草のたぐいまでが
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ついに国の名の武蔵の文字と通わせて、日本武尊やまとたけるのみこと東夷あずまえびすどもを平げたまいて後甲冑よろいかぶとの類をこの山に埋めたまいしかは、国を武蔵と呼び山を武甲というなどと説くものあるに至れり。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
東夷あずまえびすは、もと関東地方に蝦夷住みて、勇猛なりし事実より、これらの地に割拠せる武士を目して、後世名づけたる称号ならむか。
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)