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あさうらぞうり
ふりがな文庫
“あさうらぞうり”の漢字の書き方と例文
語句
割合
麻裏草履
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麻裏草履
(逆引き)
身扮
(
みなり
)
も平常のまま、金は一文も持っていたはずはなく、その上心掛けのある町人に
似
(
に
)
げなく、
麻裏草履
(
あさうらぞうり
)
を突っかけて、手拭を一本持ったきりで出て行ったのですから
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
私が一尺も歩く間に影はぐいぐいと二尺も伸びる。影の頭と女の踵とは見る見るうちに擦れ擦れになる。女の踵は、———この寒いのに女は素足で
麻裏草履
(
あさうらぞうり
)
を
穿
(
は
)
いている。
母を恋うる記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ことに私のおった学校は
田舎
(
いなか
)
の田舎で
麻裏草履
(
あさうらぞうり
)
さえないと云うくらいな質朴な所でしたから、学校の生徒でヴァイオリンなどを
弾
(
ひ
)
くものはもちろん一人もありません。……
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
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