“あきのくに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安芸国80.0%
安藝国20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽衣の発見をただ偶然の幸運のように説くのは、かえって私は新しい形ではないかと思っている。安芸国あきのくに昔話集にある佐伯郡の羽衣譚は、主人公は猟師で鹿の恩返しということになっている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それから周防国すおうのくに宮市に二日いて、室積むろづみを経て、岩国の錦帯橋へ出た。そこを三日捜して、舟で安芸国あきのくに宮島へ渡った。広島に八日いて、備後国びんごのくにに入り、尾の道、ともに十七日、福山に二日いた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
安藝国あきのくにの広島は浅野氏が城を構えしところ、山陽第一の都であります。つい先日までかつて大名であった九十余歳の老侯が住んでおられました。物資もゆたかで富んだ県であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)