“あおにび”の漢字の書き方と例文
語句割合
青鈍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青鈍あおにび色の一そろいを夫人は新尼君のために手もとで作らせた。院は御所付きの工匠をお呼び寄せになって、尼用の手道具の製作を命じたりしておいでになった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
ここに来てこれを見た時から中納言の心は暗くなり、限りもない悲しみを覚えた。弁の尼にいたいと言うと、障子口をあけ、青鈍あおにび色の几帳のすぐ向こうへ来て挨拶あいさつをした。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
青鈍あおにび色の細長、落栗おちぐり色とか何とかいって昔の女が珍重した色合いのはかま一具、紫が白けて見える霰地あられじ小袿こうちぎ、これをよい衣裳箱に入れて、たいそうな包み方もして玉鬘たまかずらへ贈って来た。手紙には
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)