“あいあわれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相憐83.3%
相憫16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道也は相手の来意がわからぬから、先方の切り出すのを待つのが当然と考える。高柳君は昔しの関係を残りなく打ちけて、一刻も早く同類相憐あいあわれむの間柄になりたい。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その一人が伯父おじの寿平次だった。長い痔疾じしつの全治した喜びのあまりに、同病相憐あいあわれんで来た伯父たちは夢中になって河岸をかけ回り、互いに祝意を表し合っているというところだった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
恩にきせるわけじゃねえが、お見受けするところお仲間さんだから、それで、祝儀をつけてもらっているンです。同業相憫あいあわれむ、てえ諺もありますからねえ。なんと、そんなもんでしょう。